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  経営者ニュース   No.40 2000/7/1

−目  次−


ご挨拶
景気は悪いのか、良くなりつつあるのか
春が来ました!
嫁はんに入院されて


  ご挨拶

暑中お伺い申し上げます。

 昨年11月に経営者ニュースを書きまして、それからたいへん遅れまして申し訳有りません。大変遅いと、心配かけました事をお詫びいたします。それでも読んで下さる方が、居られることに喜んでおります。嫁はんに入院された婿はんの気持を書くのは、心が落ち着くまで時間が掛かりました。
 
 インターネットもコミ・デ2450にすると七月一日から電話料と接続料がこみで2450円になるというので、その手続きもしなければならず。インターネットを操って、8時過ぎに帰ると三人の人が家賃を持ってきてくれました。それでも忙しいほうが、柄にあって居るのか体の調子がよいようです。家賃を滞納している男に、弁護士先生から内容証明を出して貰うことにしたら、とたんに自己破産すると云うて来ました。
 次から次ぎへ何といろいろ事件が起こるのでしょう。ええ加減に休息させて呉れよと言いたいところです。「そのうちに永久に休息さしたるがな」と言われるのもかなわんし、まだ忙しい方がましでっか。

 名張の方は殆ど行けません。時候も良くなってきたので行きたいのですがそれも叶わぬ鯉の瀧のぼりです。梅雨の晴間は若葉がきれいでとても良いものですが今年は行けないようです。

 新聞を取るのを止めてしまいました。以前には考えられん事で、自分でも驚いています。新聞を止めると不便だとか、活字中毒みたいな男が辛抱出来るのかと言う心配は、要りませんでした。不便かと思いましたが、テレビで結構間に合います。それに少し格好良く云えば、「見たいときはインターネット」で見ますと言うて居ます。株価の動きなどは、その方が即時性があるのです。評論や解説が読めなくなりますが、新聞の論説などたかが知れています。先日こんな発見をしました。朝日130・毎日110・日経140・スポニチ120・日刊スポ130と言うものです。病院の新聞自動販売機の各紙の値段です。大毎の昔から親しまれた大新聞にも影が差してきたようです。毎日新聞はいずれ潰れることになってみんな驚くのでしょう。

 今一番よく売れている雑誌は月刊テレビジョンなのです。みんな新聞を読まなくなって、テレビ欄を見るためにテレビの番組表を買うのです。一ヶ月350円で済みますから。新聞を取るところがドンドン減って行けば、新聞社の弱いところから脱落するのは理の当然です。
 
 何はともあれ、元気で、動けるのは有り難いことです。健康の有り難さを忘れてはいけません。私は結核で死にかけていたとき、寝返りも打たない。腕も動かさない状態で、一ヶ月程過ごしたことがあります。そんな身動きもできない状態でも、生きているのが有り難くて、夜寝るときは明日、朝、目が覚めるのか、と思いながら眠り、朝、目が覚めたときは、極楽とは今、このとき、この現在が本当に極楽の世界なのだ。極楽とは死んでから行くとこでなく、この世の、この今の現状が極楽なのだと理解して、無上の幸福感を憶えました。

 青空に浮かぶ白い雲を見て、光あふれる現世は、本当に極楽なのです。天国なのです。この光あふれる世の中を心から、腹の底から感謝して生きて行くべきです。坊主の説教見たいになりました。

 
景気は悪いのか、良くなりつつあるのか

 経済の評論家は、おおむねアメリカのバブルがはじけて、株価は大暴落するし、それにつれて日本の株式も下がる、と予想されている。

 藤原さんや、松藤さんもそう言う見方のように思える。日本中の経済評論家が、アメリカのナスダックはバブルだと思っているようだし、私もそのように見ておりました。しかし増田さんの見方は違うのです、アメリカのニューエコノミーは、オールドエコノミーの奉仕者であり、旧エコノミーは主人であるというのです。そしてニューエコノミーの基盤であるiT革命は始まったばかりでこれから20年か30年続くと言うのです。だから行きすぎると当然下がることもあるが、バブルがはじけて大恐慌になるようなことはないと言うのです。経済政策の舵取りの如何では、恐慌にならないと言えなくとも、そうはならないと言うのです。目から鱗のような気がします。

 世界中を巨額な投機資金が動き回っています。日本も儲かるとなるとねらい打ちされる恐れがあります。クリントン大統領が年頭教書でアメリカの貿易赤字を無くして黒字にすると言っているそうです。それは、アメリカは、製造大国から情報立国に移行して世界をリードしていく國になると決めて着々と手を打ってきたのが旨く当たって現在のアメリカになっているのですから、日本とわけが違います。戦略が良いわけで、我が国など足許にも寄れません。

 第2次大戦の時のように、戦術では勝つことが出来ても、戦略的に甚だ見劣りしたのと同じく、そのあたりがとてもへたくそのように思えます。アメリカの国民は消費が好きで、貿易の赤字が解消されるとは考えられない。そこでどうするのかと考えてみると、貿易で儲けている日本の優良企業を買い占めてしまえば、貿易赤字が、そのまま貿易黒字に変化するわけだから、日本の会社の株の持ち合いを止めさせるようにして、会社に持ち株を売らせて日本の株価を下げて、安くなったところを買い占めるという旨い手があったのです。ソニーやキャノンの株はすでに40〜50%をすでに買い占められていてアメリカの戦略はすでに、仕上げの段階にあるようです。

 日本人は、利息の少ない(殆どただ同然です)定期預金にして、金あまりで、銀行は安い金利で外国の企業に金を貸して、アメリカの投機資金はその金で日本の優良企業をアメリカに買い取り、日本の会社が貿易で稼げば稼ぐほどアメリカの貿易赤字が逆に貿易黒字になると言う、アメリカ戦略にすっかりやられてしまうと言うのです。

 ソニーやキャノンの株を防衛買いをする必要があるのではないのでしょうか。國も地方の山奥に立派な道路を付けたりしないで、貿易黒字を出している会社の株を買い込むなどしたらどうなのでしょう。国民も損を覚悟で株を買い入れる行動に出て欲しいものです。底値圏内だと思いますので、外国企業の買い占めに対して防衛買いをやってみて下さい。

 買ったら5年は売らないで持っていて下さい。うまく行けば儲かるかも知れません。儲かったらチョッと寄こせなどと言いません。そのかわり損しても補償はしません。増田説が今のところ正しいように思えます。

 藤原さんも松藤さんもインフレになれば「金」が良いというのですが、前にも書きましたが増田説は「金」の時代は終わったと言うのです。私は「金」保有説から君子豹変す。と前説を翻しましたから、すっかり信用を失いましたが、正しいと思ったことは勇敢に言うことにしていますので、お許し下さい。私の説を信じて金を買われた方ご免なさい。謝ります。

 松藤さんは、ジパングという会社を作って、レバレジッドを利用して世界の金鉱山の株を買い集めて月産何十トンかの産金の会社のオーナー会社を作りました。ジパングの案内が来ていましたから、ジパングの株を縁故で売り出すようです。一攫千金を夢見るなら買いかも知れません。昔から金山の話をする人を山師と言って、詐欺師の代名詞のように言うたものです。夢のある話ですが、夢を見るのは布団の中だけにしておく方がよいでしょう。ジパングは一株5万円のものを7万円で売り出すようです。

 
春が来ました!

 今日は3月14日です。明日が確定申告の申告期限です。事務所は戦争です。誰も口もききません。一生懸命な姿を見ていると、とても気持ちの良いものです。私のような老人はたれも相手にしてくれません。仕事のやり方を説明して、又何遍でも聞かれて、教えていくなら自分でやるほうが、楽なんでしょう。少し淋しくもあります。みんながものも言わずに仕事しているのに、電話番と経営者ニュースをワープロしているのですから、老兵の出番は無くなったのでしょう。

 それでも、私には春がやってきました、家内が昨年11月に大腸ガンの手術をして、一時はどうなることかと心配もしましたが、オカゲサンでとても元気になり、体重測定(毎週日曜日です)が苦になるように目方が増えてきました。

 手術の時、「腸間膜や肝臓に目で見て、手で触って転移はありませんでした。」と報告を受けて居たのですが、後日、オーリングテストで私が調べると、転移があると判明して、直ちに東京の横内先生に診察の申し込みをしました。11月の20日過ぎに申し込んで、診察日は来年の6月8日だと言われました。聞いていたとおりの盛況です。それでも予約を入れて診察日まで待つより仕方がない。末期ガンではないのだから6月でも良いのだが、少しでも早く先生の診察を受けたいのが人情だ、電話でやり取りするうちに、1週間以内に写した全身と上半身と病巣の写真と、レントゲン、CTスキャンなどと、今呑んでいる薬と栄養補助食品の1回分と、水を送ればそれで薬を出して貰えることになった。

 私がオーリングテストで調べたところでは、病院で貰ってる抗ガン剤は効かないと判ったし、水道の水に、クラスターを小さくする石を入れて使っている水が有効であると判明していたのが、横内先生の判定でも一致したので、間違いないと確信が持てました。12月28日から飲み始めて2ヶ月経ったところで、キャンセルが出たので今年2月28日に先生に直接診て貰えることになりました。

 私は、行く前から全治していると確信がありましたので、愉しみに新幹線「のぞみ」で上京しました。縁起のいい名前です。予想は見事に当たって、「どこもわるいとこ無いで」と大阪弁とは違うけどそう言うことで、すっかり気持が楽になりました。先生のオーリングテストは、トテモスピーディなもので、少しびっくりしました。人工肛門の周りが粘着剤でただれかけてきて、暖かくなるとひどくなりそうな気配でした。オーリングテストで少し異常があると反応が出ましたが、ガンの反応ではなく、皮膚のただれでした。それと以前から腰が痛いと言うて居たのが背骨に異常があると薬を出して貰いました。昨日まで呑んでいたガンの薬は飲まなくても良い、ハッキリしたものです。ガンの原因は何だと言う話になりました。近親者にガン経験者は居るか、酒タバコは飲みますか、飲まない。御主人はどうですか、と立て続けに質問があって、それなら原因は電磁波でしょうと言うことになる。電磁波が原因だとすると事務所はたいへんだ、パソコンが9台と、プリンターが5台、携帯電話が7台と電磁波の中で暮らしているようなものだ。電磁波ブロッカーなるものを9個分けて貰って帰ることになる。

 安心すると腹が減るもので、ビルの4階にある1っぱい飲み屋のような店で昼食にしたが、なかなか旨くて東京も捨てたものではないと、認識をあらためて来ました。15年ほど前にヨーロッパに行くとき羽田に出た折りに食堂で真っ黒なうどんのだし汁を見て、人間の食べるものではないと嫌悪の気持を抱いていましたが、15年ほどの間に東京も味に進化があったのでしょう。文句の付けようのない味でした。

 全治していると判ったのだから、東京見物でもして帰ろか(カイロカと読んでください)と新宿に出ました。駅でどちらへ出たらよいのか判りません。歌舞伎町と案内の出ている方へ出ました。目の前がアルタです。よくテレビでアルタ前に集合というてるとこでしょうか、お上りさんの私たちはうろうろするだけです。ここまで来たので東京のガングロのオネーチャンを見て帰ろうとしたのですが、家内がシンドイと言うので、新宿中村屋に寄って月餅を買うて(こうてと読んで下さい)帰る事にしました。

 アルタまで来たのでちょっと寄ってみました。若い女の子が溢れています。売っているものは、19センチはある厚底の靴が1万円しています。生野で買えば3000円くらいだと思いました。ガングロの女の子も結構お金が掛かるのです。残念ながらガングロは見かけることが出来ませんでした。それでも帰ってから、アルタ見てきたからね、「アルタ行ったこともないのになー」と自慢できるぞー、と73歳のお爺さんのお上りさんは思いました。

 湯川胃腸病院に行って、早速大腸のつなぐ手術を頼みましたが、受けて貰えません。転移がないか調べてからだというのです。当たり前の話で手術後4ヶ月目ですから土台無理な話です。

 オーリングテストと言っても、誰も知らないのですから無理はありません。一時化粧品のセールスウーマンの間で流行っているような話を聞いたことがありますが、それもいっときのことだったのでしょう。簡単そうで難しいテストです。7〜8年前に大村先生のバイデジタルオーリングテストの本を買ってきたときに、やって見ましたが全然当たらず。すぐに止めました。「気」の感受性が無かったのでしょう。誰でも出来ると言うても、誰でも出来ないのでしょう。むずかしいものがあります。

 ここまで書いて、今日は5月20日です。1ヶ月半が経ちました。文化住宅の管理人見たいな事を始めたのと、経理のソフトを入れ替えることになったのが原因です。

 それは横に置いておいて、本題に戻ります。家内のガンは5月8日に湯川胃腸病院で、CTスキャンや、超音波で調べて、どこも悪くないと先生が太鼓判をくれました。それなら早く大腸を元のようにつないでくれたら良いと思うのに、先生は秋まで待てと言うのです。「1年は様子を見ないと」と言うことは、まだ出てこないが、転移はあると、確信しているのでしょう。

 こちらは、転移は無いと、いや正確に言うと、転移は有ったけれど、治ったのです。と言うことです。しかしそれを医者に説明することが出来ません。オーリングテストと言っても、医学的に通る話ではありません。「何を寝言を言ってるねん」と思われるのが落ちです。

 現代医学と科学の問題にまで進める気はありませんから、内科医と外科医の見解の相違くらいで、話をすすめたいのです。要するに繋いで貰えれば良いのですから、じっくりと先生に頼んでみる積もりです。

 身辺に、急にガンの人が増えました。顧問先の社長が肺ガンですし、従業員のお父さんが、前立腺ガンです。大腸ガンの人が3人、肝臓ガンの人が、と数えるとまだまだ増えそうです。

 みんな、末期ガンでも治るという名医に診て貰ったらと思うのですが、常日頃インチキ臭い話ばかりするからでしょう、信用が無くてだれもその名医に診て貰うと言ってくれません。人徳の無いのが淋しいです。気の話から信用を無くしたのでしょうか、経済予測が当たらなくて信用を無くしたのでしょうか、誰もこんな文章を読んでくれていないのでしょう。

 かなり裏打ちのある話なのに、信用がないのは、私の不徳の致すところで、やむを得ません。それでもめげずに、法螺を吹き続ける積もりです。

 
嫁はんに入院されて

 家内が大腸ガンにやられたことはすでにご承知と思います。嫁はんに入院された婿はんの気持とか、心境とか、あまり聞く機会がないと思いますので思い切って書いてみました。
 
 11月1日 早朝5時過ぎにトイレに起きると大降りの雨が降っている。今日は月参りに行く日だが、この雨なら車で送って行ってやろうと殊勝な考えを起こしたのが良かったのか悪かったのか、「末期ガンも治る」という船井さんの話を経営者ニュースに書いて、本日発送の予定で、名簿の宛名を打ち出して居る途中で、機械を停めて出かけて行きました。

 家内は、例の如く便秘でお腹が苦しいと言っていましたが、毎度のことヽ気にも止めていません。ところがこれが恐ろしいガンだったのです。「知らぬが仏」とはよく言ったもので、「平気の平左右衛門」で居たのです。 湯川胃腸病院へ紹介されて11月1日の午後に入院となりました。直ちに検査・検査の連続です。明けて11月2日も、朝から検査検査で日が暮れました。11月3日は文化の日で病院は休みです。当然これと言った検査はありません。

 11月4日の朝、副院長が私服の儘(白衣に着替える前に)病室に入ってきて、お腹を押さえて見て頭をかしげて出て行かれました。入れ違いのように、主治医が入って来て、お腹を押さえて診て、今日の12時から手術しましょうとアレヨアレヨと言う間に事が進んで行く。手術の承諾書に印鑑が要るとか、大騒動の末12時前に手術室に吸い込まれて行きました。

 ガンだと告げられたときは、「頭から血がスーッと引く」とはうまく言ったものです。私は直ちに病院に住み込む覚悟を固めました。この強敵と真正面から向き合う覚悟を決めてしまいました。幸いなことに、船井さんの末期ガンでも治ると言う話を聞いて来て、経営者ニュースに書いたばかりです。負けない自信がありました。どれほど心強かったか判りません。
 
  本人も付き添いも、覚悟を決めるとか、腹をくくるとか、そんな間もなくお腹を切って拾数針も縫う大手術となって、あれこれ悩む暇もなかったのが幸いだったのかも知れません。3時間ほどして手術は無事終了しました。これが患部ですと切り取られた大腸を見せて貰っても、どこがガンなのか判りません。どうもこれが悪いところなのだろうな、程度のあやふやな情けない認識です。手のひら大の患部は完全に切り取られたようです。ひとまず安心です。

 ガンについては最近は医師から本人に告知することが多いようです。しかし告知は私が本人に告げることにしました。先生から言われるよりもその方が良いと判断したのです。

 皆は、「言うたらあかん。」言うても「ポリープがあってそのせいで」とか「ガンになりかけ、またはガンの疑い」と云ってごまかせと言う。

 しかし、この際ウソはイカンと思う。心の底から正直に言えば了解してくれるものと信じている。もちろん一時的に衝撃は受ける。ひどく落ち込むかも知れない。それでも心から説明すれば判ってくれると思う。二人の間にはそれくらいの信頼は成り立っている筈だ。しかし怖い!云うべきか云わぬべきか、ロミオではないが迷う。苦しい。ここが根性の入れどころ、逃げないで、正面から向かい合うべきだと信じる。蛮勇を奮って………こわい。

 昨夜は眠れなかった。すこしも眠くならない。…………

「水曜日やのに、スペイン語行いけへんの」とまゆみに聞くと、一日くらい休んでもどうもないとがなと返事したと、なみだ声になる。みんなつらい思いをしている。家族は眠れない日々が続いている。

 とうとう、ガンで有ったことを告げてしまった。本人も眠れない様子で、手や足をしきりに動かす。

当然のことで、ガンであったと告げられて平然としていられる人間なんて居るはずがない。それに人工肛門の説明も聞いて、それだけでもショックの筈だ。それに追い打ちをかけるようなことになってしまった。

 長い人生に、悶々として眠れない夜が一晩や二晩有ったとしても、それを乗り越えて行くしかない。ここで逃げたらおしまいだ。現実を真っ直ぐに見て、そのショックを受け止めて、それに耐えて、つらくとも乗り越えて欲しい。

 これで、心が晴れて、気持が落ち着いて生活できる。本人は苦しい日となったが、落ち込んでいる様子はない。とにかく眠れないだけだ。思いは万感せっまって来るのだろう。

 「泣きたかったら泣いてもええで、ワシがついているから」と言うと、みるみる涙が溢れてくる。こちらも感極まるが、グッとこらえる。とうとう最難関を突破した。「眠れぬ夜のために」と言うヒルティの小説がある。人は皆、重荷を背負って行くのだ。ガンが取れて、万々歳だ。人工肛門になったのがつらいが、出来るだけ早く元に戻して貰うように最善を尽くすことを誓う。12時になった。寝てから三度目のトイレに起きる。こちらもトイレに起きて、少し話す。

 やや落ち着いてきた、今度は、じっと動かなくなった。気持も少しは落ち着いてきたのかも知れない。12時巡回の看護婦さんが来る。静かに寝ている様子なので、黙々と出ていった。すぐに寝返りを打つ、眠れないらしい。

 1年間は駄目だという先生をかき口説いて大腸を繋いで貰う手術をして貰うことにこぎ着けました。本人は又痛い目をするのがつらいのでしょう。手術をするまで落ち着かない毎日を過ごしました。

 6月26日に再入院して、検査検査で1週間過ごし7月4日にもう一度お腹を切ることになりました。とても不憫ですが、致し方有りません。それでも再びつなげない人もたくさん居られるのですから、まだまだ幸運だと考えることにしました。

 嫁はんがガンだと言われて、私は、いっぺんに頭の毛が白くなりました。白髪が増えたのと、白髪でない毛も、うんと黒さが薄くなりました。そして左膝が痛くて正座が出来なくなりました。ガンだと云われる二ヶ月前に、同じ様な症状があり、その時に当然気が付いてやるべきでした。その時に気が付いて居れば、人工肛門にならずに済んだのです。そのために私は、自分を責めました。恐らく自分を罰したのでしょう。それが、膝の痛みになりました。

 早く元に戻す手術をして貰うように、努力してようやく実現しそうになりました。そこで自分を許しました。膝の痛みはとても軽くなりました。

 前立腺ガンで腫瘍マーカーが正常値5以下、と言うのに1840と言うとてつもない数値の人が、女性ホルモンと横内医院の漢方薬で130にまで下がったのです。そして横内先生の見立てでは手術は要らないと思います。と診断されました。これからは、ガンで死ぬ人は愚か者と云いたい気持です。ガンの人は迷わず横内先生に診て貰うようにおすすめします。声を大にして云います。『横内先生に診て貰いなさい。』月に5万円ほどの出費で済みます。

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