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  経営者ニュース   No.37 1999/7/1

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ご挨拶
経営者の眼
新しい科学
千枚田を見て


  ご挨拶

 ノストラダムスの、1999年7の月恐怖の大王は云々という予言を心配している人は居ないと思います。世紀末になると1000年に一度のことだから何か不安に成るのでしょう。それもわからん話ではないのですがつくづく日本は平和なのだなあと思います。

 平和大いに結構なことです、感謝しなければいけません。だが永く平和が続くと人間平和ぼけするようになります。何も戦争する必要などさらさらないのですが、平和ぼけはいただけません。先人は「治にいて乱を忘れず。」と喝破しています。今のところ経済戦争に厭が上でも巻き込まれて負け戦ばかりの様相です。アメリカは南北アメリカ圏で、欧州は大ヨーロッパ圏で固まって行くようです。日本はアジア圏でまとまるより他はありません。その時中国はどう出るでしょう、日本と主導権争いになりそうです。今までの日本ならしり込みして、中国にうまくしてやられそうです。ロシアの動向も気になります。

 南京大虐殺とか、前大戦のことを持ちだされて平頭するのが落ちでしょう、南京で虐殺がなかったとは言いませんが、大虐殺などあろう筈がありません。将兵の個人的な略奪や暴行には憲兵が目を光らせていたのです。日本が勝っていたときは規律もよく守られて、世界に冠たる軍隊であったのです。

 日本の軍隊が、評判を落とすのは負けが込んできてからです。軍隊きらいの私が軍の擁護をするのはおかしいのですが、むやみにあしざまに言われると、そしてそれに迎合する政治家やジャーナリストが無闇に謝るのは許せません。中国は日本が敗戦したときに、蒋介石が「恨みに寛容をもってす。」と許してくれたことは忘れるべきではありませんが、日本が太平洋戦争で取った立場の一つに白人(ヨーロッパ人)をアジアから追い出す(アジアは日本とタイ國を除きヨーロッパの植民地になっていたのです)

  と言う大義名分がありました。もちろん内心では欧米に替わり、日本が植民地化または属国化を考えていたのでしょう。この点が弱点で強くは言えないのですが、当時の社会常識はそれが許される状況にあったのは事実です。

 サッチーとミッチーの喧嘩も平和な日本でこその争いです。オバチャンの迫力のあるケンカですからテレビがこぞって取り上げてケンカさせるようにケンカさせるように持っていきます。

 阪神タイガースが上位に(6月11日現在ではトップです)あり、巨人が下位に低迷しているのと大いに関係がありそうです。野村阪神監督の足を引っ張りたいマスコミの意図が見え隠れしています。

 この騒動も、阪神が落ちてきて、巨人が上がってきて、位置が逆転すれば納まることでしょう。

 梅雨が始まりました、ジメジメした毎日が始まります。体に気をつけて、楽しく明るくお過ごし下さい。

 
経営者の眼

 九月一日の夜中午前3時頃のことです。深夜に増田さんの本を読んでいると、急に鼻血が出てきました。慌ててテッシュを探してる間にポトポト畳の上に血がこぼれます。

 明日から横浜で始まる船井オープンワールドに今晩から行くつもりなのに、行けなくなったのかと一瞬思いました。取りあえず塘先生に診て貰うことにして、朝から出かける。心配いらんと言うことで日本橋の耳鼻科を紹介して貰って、医院を出たが今から人に会う約束で、とても行く時間がない、やむを得ず耳鼻科は割愛して、人と会って昼食を共にして、午後からはA社へ行く。次ぎにB社へ廻り、そこを終わると、C塾へ寄って、桃谷駅から横浜へ出かける。

 昨年同様、なかなか盛会だ。メイン会場の前の方に陣取って、近眼をカバーする。

 船井先生の講演が済み、展示会場の方に出かける。面白いブースが並んでいるので、次から次から見て回る。ふと気が付くと次の講演が始まりそうだ。急いで講演会場へ引き返そうと炎天下を早足で来るとまずいことに、鼻血がポタポタと来た。やむを得ずにゆっくりゆっくり歩いて、講演が始まっている会場に滑り込む。

 鼻血ブーなんて、若返ったわけだから、おおいに喜んで良いのだが、あまり、ばたつけないのは不便だ。肺結核で喀血が止まらなかった時のことを思えばこんなもの軽い軽い。昼からは鼻血を押さえながら、展示会の会場をしらみつぶしに歩き回る。
 
 増田俊男先生の本を送るつもりが、大幅に遅れています。それで、この機会に先生と話しをして、本に先生の署名を貰うことにしました。忙しい中を署名して貰って、送らせ頂くのですから、ぜひ読んで下さることを、願っております。

 増田先生と言っても人間です。神でもなければ予測がはずれることだってあり得ることです。だから自己責任は、どこまでもつらぬいて下さい。忙しい中、鼻血を出しながら努力した、誠意だけは買って下さい。

 今年、船井オープンワールドで目新しく感じたのは、斥力です。ニュートンが発見した万有引力の反対の斥力があるという議論です。引力の反粒子とも云うべき斥力があるとするならば、世の中、余程面白くなるわけだ。「負のエネルギー」と言う概念について、20代に結核療養所でさかんに論議したことが思い出されました。50年ほど前の話です。陽子に反陽子・電子に陽電子と対になっている粒子が多いのです。重力子も反重力子があっても不思議はないわけで、UFOも斥力(反重力子)を使っている可能性があると思います。

 怪しげな話ばかりしますので、赤尾先生の信用もがた落ちなのかも知れませんが、怪しげな宗教に入ったわっけではありません。極めて健全な精神状況にありますのでご安心下さい。

 経営者ニュースを送らせていただいている先で、今回の増田先生の本が送れなかった人は、ご自分でお買い求め頂きたく存じます。はなはだ残念ですが、予算も限られておりますので、ご容赦の程お願い致します。

 
新しい科学
 オウムがまたぞろ、動き出したみたいです。あの時に破防法を適用しておけば良かったのに、いつまでもぐずぐずしているものですから、復活してきました。やるべき時にやることをやらないからです。

 破防法と言うと社会主義的分子(ひどく時代的な言い方ですが)がなんのかんのと理屈を付けて、(あつものに懲りてなますを吹く)ようなことを言い立てます。朝日新聞を先頭にマスコミインテリがヒステリックに反対をするのです。

 若い者が、それも理科系の頭の良い連中が何故オウムから抜けられないのでしょう。修業中に超感覚を体験する部分があって、その体験で抜けられなくなっているのではないでしょうか。LSD(一種の麻薬のようなもの)とか大麻などの薬品を使ったり、瞑想のやり方でそれと同じ様な体験が出来るとか、頭につけるヘッドギヤで瞑想と同じ様な効果があるとか、超能力に類したことを体験したのではないでしょうか。例えば水の中に1時間くらいもぐると言って公開実験をしたことがあります。透明の水槽の中に数分しか潜れなかったのを、テレビで中継していましたが、あれはテレビが大々的に中継したので失敗したので、練習では実際に出来て居たのではないでしょうか。7分間ばかり潜って上がってきた様に思いましたが、本人は失敗したとひどく悄げていました、しかし、7分間と言えば凄いことで超能力と言えるのではないでしょうか。

 教祖の麻原は、その辺の現象に詳しくて若い者の心を掴んでいるのでしょう。と言うことは、超能力は非科学的と言う迷信から一般の人々も抜け出す必要があるのではないのでしょうか。

 超能力のような現象を受け入れることが、国民に変な宗教に対する免疫をつけることになると思われます。科学的とか、非科学的とかの判断をする人は、ニュートン力学あたりで止まっている人ようです。

 今はアインシュタインの相対性原理も越えて量子力学に進んでいます。量子力学などと言っても私にはワカラン世界ですが、人が観測をすると、観測する対象は観測する人の影響を受けるらしいのです。今読んでいる《量子論の宿題は解けるか》と言う本によると、「量子力学の世界の不思議さが、いま私たちの目の前に現れる」として量子世界では、いくつもの状態が同時に重なり合う。遠く離れたもの同士が、“光よりも速く”情報をやり取りしているかのように振る舞う。常識に反するこれらの出来事は本当に起こるのか。シュレーディンガーやアインシュタインたちは、それに疑問を突きつけた。量子力学は、私たちの世界像を揺るがしたまま、その問いを未解決の「宿題」として残してきた。それが、いま実験技術の進歩によって検証されつつある。「私たちの世界そのものが重ね合わさっている」と言う仮説を量子コンピューターをつくって確かめようという動きもある。云々とあります。97年11月20日の発行です。あとがきによると95年の春から、と書かれています。今は、99年6月ですから4年前のことです。31人の研究者に聞くと書いてありますから、研究者はその半年か1年前の研究でしょう。要するに4・5年前の科学の最先端での話です。

 「原子や電子などの微視世界の量子力学を、私たちの身の回り世界に連動させると、箱の中の猫が生きていて死んでいるという“半死半生”の重なり合いに置かれ、箱を開けた瞬間にその運命が定まるというのだ」そんな非常識な話があるか、と言う世界が大まじめに科学の世界では論じられているのだ。

 だから、理屈に合わないとか、非科学的と言うことは簡単に言えなくなっているのです。6月5日の日本経済新聞の科学技術欄の記事にも、「ライフサイエンスと東洋思想」のテーマで日経新聞と東京大学先端科学技術研究センターが一日に開いたアジア科学技術会議のシンポジュウムでは、云々とあります。

 科学のパラダイム(枠組み)変化が話題になった。近年の生命科学や環境科学の考え方が、東洋的な生命観に近づいていると言う発言が相次いだ、とあります。常識的とか、科学的と言う枠は今や非常識だとか、非科学的になっているのではないか、真剣に検討する必要があります。超能力とか、気で病が治るとか、今までの常識では考えられないことが、現実に起こっているのです。もとよりインチキも騙しも含まれているでしょう。だから全部インチキと決めつけるのは待って下さい。

 私の持っている600冊ほどの本の中から、『 気・気功・超能力や超常現象や共時性や臨死体験と輪廻転生 その他 』などについて書かれた本を書き出して見ますと、

  青 山 圭 秀   真実のサイババ
     空中から色々なものを取り出すことで有名なサイババについて
  新井昭広訳     植物の神秘生活
     植物の数々の神秘な力。
  猪 股 修 二   超常現象には法則があった。
          通産省の技官であった人の驚くべき真実。
  石 井 普 雄   最後の超念力
     超念力は誰でも出せるという。
  関   英 男   超能力
     高次元科学「気と宇宙意識」など著書多数。
  安久津 政 人   十字式健康法の秘密
       これは私が91年に体験した「気」です。
  佐 藤   健   超医学の謎 十字式
       毎日新聞の記者が超医学の謎に迫る。
  桶 谷 侑 広   共時性の発見
     シンクロニシティは公認されつゝある。
ピート・菅啓次郎訳 シンクロニシティ
      虫の知らせ・正夢・その人のことを思っていたら                      電話が掛かってきたとか誰でも経験すること。
  浅 野 和三郎   死後の世界
     85,7,10本文復刻版として再発行された。
  スティ-ブンソン笠原敏雄 前世を記憶する子供たち
         3才くらいまでの子供は前世のことをよく記憶していると言う。
  飯 田 史 彦   生きがいの創造
     信州大の経営学の助教授で企業の従業員のやり甲
     斐の研究から発展した素晴らしい研究。
  今 村 光 一   スウェデンボルグノ霊界からの手記
         6年間で58刷された本。
  片桐すみ子訳ホイットン  輪廻転生
     仏教国の日本ではなくキリストのアメリカで。
  立 花   隆   臨死体験
     著名ジャーナリストの臨死体験の研究。
  阿 基 米 得   謎のカタカムナ文明
       旧満州国の顧問をしていた楢崎皐月が発見したと
                        伝えられる。
  糸 川 英 夫   新解釈「空」の宇宙論
        ロケットの糸川博士のニュウサイエンス論。
  糸 川 英 夫   ガイア
     糸川博士の地球(ガイア)論
  大地舜・ハンコック    神々の指紋 上・下
      指紋は証拠として絶対。
  大 村 恵 昭   オーリングテスト
     人差し指と親指で作る輪でテストして診断する
  柿坂神酒之佑    天   河
     奈良県の山奥の秘境の弁財天に全国の若者が集まってくる。
  加藤整弘横山信雄  フリーエネルギーの挑戦
        宇宙にあるというエネルギーの効用。
  岸 根 卓 郎   宇宙の意志
      科学者がたどり着いた先に見たものは。
  桜 沢 如 一   宇宙の秩序
     マクロビオテック(正食)の創始者。
  佐 古 耀一郎   ソニー未知情報への挑戦
        世界のソニーが超常現象を研究していた。
  七 田   真   超左脳革命
     右脳で生きることが大切。
  七田真・船井幸雄  百匹目の猿現象は右脳から
        群の中で習慣がある一定の割合になるとその習
     慣が離れたところの猿に伝播するという。
  シャリーマックレーン山川訳  アウト・オン・ア・リム
        あまりにも有名な女優の書いた奇跡の書。
  ハロルド・サクストン・バー神保 生命場の科学
     電磁場・電場・磁場・重力場があり、生命に生命場があるという。
  ジーナサーミナラ・十菱麟  エドガーケーシー超能力の秘密
       超能力で有名な故人
  高 木 善 之   地球大予測
     エコロジーな生活のすすめ。
  高 塚   光   ヒーリングセミナー
      気で人を治す超有名人。
  TBSテレビ編   未知能力
     テレビで放送した不思議な能力。

 その他にたくさんあって、とても書き切れませんが、中には怪しげな物やインチキも含まれるのでしょうが、それでも実に多くの人たちが、それぞれに研究をしてまじめに考えて発表すれば命取りになる

危険性をおかして、おそるおそる発表した人もいるのです。

 実に色々な人々が色々な観点から研究して、色々な説を発表しています。百花繚乱の体です。ニユーサイエンスの花が開くのか、萎むのかこれからの世の中を見ていると非常に面白いのです。女性の力が大きく影響するようです。新しい出来事を果敢に取り入れるのが若い女性だと言われています。中年以上の男性が一番遅れるそうです。私にもその傾向があり、心しています。

 
千枚田を見て
 三重県と奈良県と和歌山県の県境へ行って来ました。千人風呂で有名な川湯温泉です。川原を掘ると温泉がわき出て入浴できるのです。川原にある露天風呂では岡山の湯原温泉が一番だと思いますが、伊豆の修繕寺温泉の、独鈷の湯も有名です。しかしこれらの湯は設備がしてあって、そこに入るのですが川湯温泉は川原を掘って入るのです。スコップも置いてあります。すでに大きく掘ったところもあって、私はそこに入ろうとしましたが熱いのです。横を流れる川から水が入るように水の取り入れ口が掘られています。しかし、掘られた湯船の中からわき出る湯が多いのでしょう、水の取り入れ口の水路に熱い湯がながれ出て居るのです。6本ほどの水路は全部熱い湯の流れ出口になっているので、やむを得ず水の取り入れ口のつもりで掘られた、湯の流れでる水路を掘り広げてそこに入るはめになりました。

 何も苦労して川原で裸になって浅い(横になってもお腹が水面から出ます)熱くて冷たい風呂に入らないでも旅館に温泉があるのに人間て奇妙な生き物です。男って子供みたいなもので、川原で入る風呂と聞くと無性に嬉しくなってどうしても、人の目を盗んでも入りたいのです。ここは冬季水の少ないときに川原に千人入れる千人風呂が作られて有名です。『自然は大きなホスピタル』です。自然の川原で裸になって熱い冷たい温泉に入って、酒も飲まずにこれ以上のことは何も言うことが無いと言うのだから欲のない男です。すっかり凝りも疲れも洗い流して生き返った心持ちです。(熱い冷たい温泉とは、下から熱い温泉が吹き上げてきます、上流から流れ込む川の水は冷たいのです。うまく混じり合えば良いのですがところどころ混ざらずに熱い冷たいがおこるのです。)

 昨夜は一晩中カジカが啼いていました。カジカを子守歌のように聞いて私は極楽のような安らかな一晩を過ごしました。朝はさすがにカジカも啼きません。それでも夕べのカジカの声を思い出しながら入る朝風呂です。小原庄助さんではありませんが、最高のぜいたくと本人は思っているのです。馬鹿みたいと人は思うかも知れませんが、本人は大満足なのですからそれで良しとしましょう。

 川の中を、目を凝らして見ると鮎が固まってたくさん泳いでいます。ハスも泳いでいます。40pほどの鯉も泳いでいきます。この辺は禁漁区なのでしょう。魚影は濃いところです。

 昨日から鮎が解禁になって、道を走っていると川によっては人がたくさん並んで、「釣られて」います。(魚に釣られているようなものです)鮎より人の方が多いのではないかと思われるところもあります。鮎釣りは好きな人にはタマラン釣りなのでしょう。 

 今日は三重県紀和町の千枚田へ出かけます、女将に道を尋ねると思っていた道ではなくて違う道を教えてくれました。深く考えずに出かけましたが、まず熊野本宮大社へお参りします。友人の森 淳一先生の故郷だから、神さんもよく願いを聞いて下さるだろうと、森先生の病気の平癒を祈願して。目指す丸山千枚田へ向かいます。

 地図では国道を走って行けば近いのに、違う道を教えてくれる。段々わかってきたところによると、国道が不通になっているらしのである。それも最近のことではなくて大分前のことらしい。田舎の人ののんびりさに驚きながら、こちらものんびりした気持ちになる。これが有り難いところで、こちらもあせらなくなってしまう。

 山の中でだれも道を聞く人も居ないところを走って、走って、走って予定より大幅に遅れて千枚田に到着しました。千枚田は能登半島のものが有名ですが、能登半島の方は人が来なくなって大分荒れてきているという話です。

 それで、ここが今では日本一の千枚田だということで驚きました。ここには元は2400枚の田があったそうです、それが人手不足や減反の影響で一時は800枚までに減ったそうです。最盛期の3分の1です。そこで村おこしのために、頑張って1800枚まで復活したそうです。

 見事なものです、一枚の田は小さいから機械化が出来ません。人手に頼るしかないわけです。そこで田を作る人を募集して、いくらかお金を払ってその田の耕作の資格を得て田植えの時は自分で田植えをやらしてもらって、ふだんの管理はまかせて共存共栄をはかるのでしょう。田んぼに名前の書いた札が立ててあります。

 それより何より、良い場所にうまく考えてうまく作ってあります。日本人の勤勉さ、創意工夫、まじめにこつこつと休むことなく営々と努力した賜物でしょう。見事な田が連なっています。

 これは風景としても凄いのですが、これは文化遺産です。世界文化遺産に登録すべきでしょう。1地方自治体や町や村人の努力に任せておくべき物ではない文化です。本当に心が洗われる気がします。頭が自然に下がります。

 名古屋から写真同好会が観光バスを仕立てて撮影会をしています。一メートルもある超望遠レンズを構えて傑作をねらっている人も居ます。ニコンやキャノンの愛機を構えて構図や光の加減をあれこれ苦心しています。この調子なら秘境に近いこの山奥も瞬く間に観光地化されてしまうのでしょうか。今の時代それも良いのかも知れません。この見事な千枚田を守るために観光地化もやむを得ないでしょう。

なんとしてでもこの環境は守りたいものです。

 昨日行った瀞八丁は、戦前父母が行っています。凄い山奥で交通の発達した昨今でもなかなか行きにくいところです。戦前にプロペラ船で行ったわけです。今はジェット船ですが昔はやかましいプロペラ船でこの風景を眺めたのだなあと感慨にふけりました。瀞八丁とはよく言ったもので青い水が静かに静かに流れています。「山紫水明」日本は有り難きかな有り難きかなです。日本に生まれた幸福を思わずには居れません。本当に心の底から有り難いと感謝します。今げんに生きているだけでも有り難いのに、この山や谷や海や渓谷の水、木々の新緑、7里御浜の渚の波の白さ、空の青さ、浮かぶ白雲、鳥が鳴き、カジカが啼き、蝶が飛ぶ日本の自然。素晴らしいの一言につきます。生きていることの有り難さを心ゆくまで、堪能しております。近畿地方が梅雨に入るのは2.3日あとでした。

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